himanago

Azure・C#などのMS系技術やLINE関連技術など、好きな技術について書くブログ

Clovaスキル「テキスト腹話術」の開発とそれにまつわる登壇、ストア公開までの道のり

はじめに

平成最後の月である2019年4月に、スマートスピーカースキルの開発と、それにあわせた登壇をいくつか行いました。

本当は、登壇後すぐにブログを書いておきたかったのですが、4月の終わりごろに自宅に住めなくなり、引っ越し先として契約した家もまたすぐに住めなくなるというけっこう深刻かつレアな状況に陥ったため、なかなかブログ執筆などのためのまとまった時間がとれませんでした。

今月に入り、無事に新しい家へ引っ越してこれたので、心機一転、書いていきたいと思います。

きっかけ

LINE Developer Communityの第1回ボット自慢大会(自分は参加していなかった)で、こんなツイートをみたのがきっかけ。

Azureが好きで、LINE関連の開発もしている身としては、AzureがLINE開発との相性がいいことも知っていて、なんだか悔しく思ったので、こうリプライ。

こんな流れで、第2回でAzureを使ったLINE Bot(+Clovaスキル)を披露することになりました。

第2回自慢大会

そして迎えた自慢大会。 linedevelopercommunity.connpass.com

Azureの中でも特徴的なDurable Functionsを使ったClovaスキルで「Azureはいいぞ」をしようと思い、サンプルスキルを開発してLT登壇しました。
LINE Botとも連携し、Bot・スキル双方でDurable Functionsを使用しました。

また、「無音無限ループ」というClovaスキル開発での自分のとっておきの技を使ったので、けっこう大きなインパクトを与えることができました。

Cogbot勉強会

つづいて、こちらのイベントでもほぼ同じ内容でLT登壇しました。
cogbot.connpass.com

Bot Framework (Azure Bot Service) と Cognitive ServicesでLINE Botを作るハンズオンが中心の勉強会だったので同じ内容はどうかな…と思いながらの参加でしたが、冒頭のセッションではClovaへの言及もあり、ミニハッカソンの成果LTとしてわりと自然な流れでお話をさせていただくことができました。

Global Azure Boot Camp 2019

そして最後に、大変ありがたいことに、Azureの大きなイベントで登壇機会を得られました。 jazug.connpass.com

こちらは、公募セッションとして45分お話しできる機会をいただきました。

自慢大会、Cogbot勉強会で紹介したスキルのほか、Qiitaに書いたLogic Appsでのクロスプラットフォームスキル開発の話や、Functionsのコールドスタート対策の話も紹介し、それまでにやってきたAzureでのスマートスピーカースキル開発の総決算としてお話をしました。

新しく生まれたスキル

自慢大会をきっかけに生まれたのは、LINE Botを使ってClovaで腹話術ができるスキル、「テキスト腹話術」です。

Durable Functionsで楽に複雑なことができるよ!というサンプルスキルのつもりで作ったものでしたが、ストアで公開いただくことができました。

clova.line.me

そしてなんと、LINE Clova Skill Awards の「LINE(Messaging API、LIFF、LINE Pay等のAPI)との連携がうまく活用されているスキル」部門で入賞することもできました(下記リンクの下のほうに載ってます)。

engineering.linecorp.com

5月中旬が締め切りだったこのミニアワードですが、実は、これに向けて別のスキルを作っていました。

が、開発に苦戦&アイディアが他の方のスキルと被ってしまったため、締め切り間際に急遽サンプルスキルとして作っていた腹話術を提出…という経緯でした。

「無音無限ループ」がかなり裏技的なハックだったため、ストア公開は厳しいと思っていたので一種の賭けでしたが、なんとか審査を通過。
サンプルスキルを公開用にアレンジするのも結構大変でしたが、そのぶんかなり勉強にもなりました。

登壇とストア公開の話を書いていきます

さて、ざっと4月以降の話を書きましたが、それぞれ細かい部分で詳細にアウトプットしておきたいことがあります。

  • 登壇したそれぞれの発表内容に関する細かい解説的な話
  • 「テキスト腹話術」スキルのしくみ
  • スキルのストア公開時の注意することと「無音無限ループ」安全版
  • Clova Skill Awards 受賞と今後の展望

こんな内容を、これからいくつかの記事に分けて書いていこうかなと思っています。

今回はあまりまとまりのない雑多な投稿になってしまいましたが、上記について、なるべく間をあけずに書いていきたいなと思います。