はじめに
Microsoft Teams のチームコラボレーション機能便利ですよね。
今回はそれにまつわる裏技をたまたまみつけたので紹介します。
なんと、この裏技を使うと同じファイルフォルダを参照するチャネルを複数つくることができます。
手順
さっそくやってみます。名前などは例なので、実際試す際はお好きなものに変えてください。
1. 「共有されるフォルダ」という名前のチャネルを作成
2. チャネルの名前を「フォルダを共有するチャネルA」に変更
3. 新たにもう一つ「共有されるフォルダ」という名前のチャネルを作成
4. あとからつくったチャネルの名前を「フォルダを共有するチャネルB」に変更
これだけです!
結果
同じフォルダを参照するチャネルが複数できている!
「フォルダを共有するチャネルA」
「フォルダを共有するチャネルB」
片方にファイルをアップすると、もう片方にも同じファイルが!
解説
なぜこうなるのかを簡単に解説していきます。
Teams のチームではトピックごとに「チャネル」を作って会話、ファイル共有ができますが、チャネルで共有されるファイルの置き場の実体は SharePoint にあります(「SharePoint で開く」から見れます)。
このフォルダ、チャネル作成時にチャネル名と同じ名前で SharePoint に作られるんですが、その後チャネル名を変更してもフォルダ名はまったく変わりません。
これがけっこう不便で、チャネル名とフォルダ名が一致しなくて直接アプリなどから保存するときに迷ったり、仮で作ってしまったチャネル名が残り続ける…なんてことがあります。
どうも「○○」という名前のチャネル作成したときに、「このチャネルは SharePoint 上の○○という名前のフォルダをファイルタブに表示する」という紐付けが決まる動きになっていて、チャネル名を変えようとフォルダ名を変えようと何をしても変わらないようなのです。
そのため、SharePoint 上で「○○フォルダ」を削除したりフォルダ名を変更したりするとチャネルのファイルタブが参照できなくなり、もう一度「○○フォルダ」を作ると、ちゃんと作成時に「○○」という名前だったチャネルに紐づいてくれます。
この性質を利用したのが今回の裏技。
作成時に「共有されるフォルダ」という名前だったチャネルを複数つくることで、SharePoint 上の同じフォルダ「共有されるフォルダ」を参照してくれるようになります。
作成時の名前の重複チェックはしていないため、こういった状態を作り出すことが可能なんですね。
おわりに
会話場所は分けたいけどファイルは分散させたくない…というチャネルを作りたくなることは意外とあるのでは?と思うので、そういう場面で試してみるとよいかもです。
SharePoint 側との紐付けの仕様が変わらない限りはこのままな動きが続くかなとは思っていますが、もしバグとして修正された場合にこの方法で作ったフォルダ・チャネルがどうなるかはわからないので、試す際は自己責任でお願いします。